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妊娠と葉酸

  • 産科
妊娠と葉酸
『葉酸』はビタミンB群のひとつで、
妊娠初期(4週~12週)にとることで赤ちゃんの神経管閉鎖障害
(NTDs:Neural Tube Defects 二分脊椎・無脳症などの先天異常)の
発症リスクを大幅に減少させる効果があることがわかっています。
二分脊椎という病気は、軽い場合は、生まれた時に背中に小さな穴が開いていることから、
発見されることが多く、そこから脊髄液が漏れていれば、
急いで手術をして塞がなければなりませんし、

歩行障害も出る場合があります。

NTDsと葉酸の一連の研究を受けて、

1991年、米国では、妊娠可能女性に対して、1日0.4mgの葉酸摂取を勧告し、さらには、
1998年、コーンフレーク等シリアルなど一般の穀類加工食品に葉酸を添加することが
法律で義務付けられました。
2000年、日本の厚生労働省からも、
妊娠の可能性がある女性は、通常の食事からの葉酸をとるのに加えて、
いわゆる栄養補助食品から1日400μg(0.4ミリグラムのこと)の葉酸をとるよう、通知が出されました。
当クリニックでも、妊娠がわかって初診のときから、葉酸摂取を勧めています。
妊娠3ヶ月を超えても、摂取に問題なく、
むしろ早産・胎児発育遅延・胎盤早期剥離等の産科合併症を
減少させることが言われています。
また、最近では、葉酸摂取された方のベビーが知能指数(IQ)が、
高いという報告もあります。
葉酸不足が不妊症の原因の一つでもありますから、不妊症で悩んでいる方にも勧めています。
1ヶ月500円くらいで、医薬品でなく栄養補助食品ですので、
お子さんのために、気軽に安心してお飲みください。

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