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TOLAC, VBACについて

  • 産科

TOLAC,VBACについて

前回帝王切開された妊婦に対し経膣分娩を試みることを
TOLAC(Trial of laber after cesarean delivery)といい、
それが成功した結果を
VBAC(Vaginal bieth after cesarean delivery)といいます。

先日、前回妊娠高血圧症で、緊急帝王切開された妊婦さんが、TOLACを試み、VBACされました。

TOLACするには、産科のガイドラインに沿って条件を全て満たしていることを確認後に実施しています。
この妊婦さんは、できるなら経膣分娩を希望され、また分娩時に血圧が上がったら、帝王切開でいいですと、
穏やかに言われる妊婦さんだったので、こちらとしても気が楽でした。

胎児、胎盤、羊水特に問題なし。
妊娠32週から、典型的な弱い子宮収縮を認め、
妊娠35週から、適度な運動と母乳マッサージ等を指導しました。
36週には子宮頚管長が短くなり陣痛が近い状態。
37週で子宮口2cm開大、いつ陣痛が始まってもいい状態になりました。

38週で陣痛発来し入院。超音波上、回旋異常なく、モニターも問題なし。
前回血圧が上がったので、分娩室を暗くし分娩監視装置を装着。
入院して6時間で元気な赤ちゃんを分娩されました。
帝王切開に比べ、自らが生んだという実感があると言われていました。

当院では、TOLACを指導し予定日近くまで、
人工的な手を加えず陣痛を待ちますが、
経験上、36週付近から子宮口が軟化しないと、
VBACは難しいかもと希望者に説明しています。

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