排卵を起こりやすくさせたり、黄体機能を増やしたりするためにクロミッドやプレマリン(排卵誘発剤)というお薬を服用していただきます。それでも排卵が思わしくない場合には、HMG製剤の(卵胞刺激ホルモンFSHを多く含む液体)注射を行います。
ただ、刺激が強すぎるため、多児妊娠となる可能性もあるので、尿中の血中ホルモンや頸菅粘液を頻繁に検査し適量を投与していきます。
精液に問題がある場合は、漢方やホルモン治療を行いますが、あまり期待がもてません。
その場合、人工授精を進める場合があります。
人工授精は、排卵の時期に精液を直接子宮腔に注入する方法で、性生活では、子宮腔内に精子がほとんど入っていかないような精子減少症も妊娠可能となります。
カテーテルという注射器のような細い管ですので、痛みはほとんど感じません。
1978年に英国で始められた画期的な不妊治療法です。
卵巣から卵子を直接、注射針で採取し、体外で精子と受精させ、受精を確認した卵(受精卵)をカテーテルという注射器のような管で子宮に戻す方法です。
最初のうちは両方の卵管が詰まっている場合のみ用いられていた方法ですが、現在では男性の精子の数が少ない乏精子症や女性に精子に対する抗体ができている場合、原因不明の不妊の場合にも行うことができます。IVF-ETは、滋賀医科大学へ紹介しています。
※検査や治療には保険制度が適用されるものもあります。
※詳しくは当院にてお尋ねください。