切迫早産と子宮頚管の長さ
- 産科
切迫早産と子宮頚管の長さ
妊婦検診の超音波検査で、子宮の入口の長さ、子宮頚管長を測り、
例えば、妊娠24週では、40mm以下の場合に、
切迫早産と診断され、ウテメリン(塩酸リトドリン)を
内服し、自宅にてできるだけ安静を指導します。
先日、切迫早産で治療中の方が、破水され
入院となり35週で出生されました。
1週間前に受診させていまして、子宮の入口の長さ、子宮頚管長が
短いので、子宮収縮抑制剤の内服を指導していましたが、
腹痛はあったにも関わらず、飲んでなかったみたいです。
別の症例ですが、里帰りで当院に受診された時には、
妊娠33週で、子宮頚管長が5mmで、即入院していただき、
ウテメリンの持続点滴で、36週まで持ちこたえ無事出産されました。
この方も他医院で、ウテメリン処方中でしたが、
腹痛があるのに内服を忘れていたようです。
副作用の動悸と振戦がありますが、正しく服用すれば、
早産や破水が予防できるので、
飲み忘れがないようにしてください。
この2つの症例から、外来にて、看護師にもう一度、
この薬剤の内服の意味を説明してもらうようにする予定です。