ヘルペス合併妊娠
- 産科
ヘルペス合併妊娠
先日、ヘルペス合併妊娠がありました。
2日前から会陰部の強い痛みと腫れがあって受診され、ヘルペスと診断しました。
初感染で妊娠後期のため、ガイドラインに沿ってヘルペスに対する薬剤投与、
1週間ほどで会陰部の痛みは治癒しました。
1か月以内は、児は母体からの抗体でまだ守られていないために、
陣痛が発来した場合には帝王切開の適応になるので、
陣痛が起きないよう陣痛抑制剤をのんでいただきました。
しかしながら、陣痛が来てもう抑えられないため帝王切開になりました。
妊娠中は免疫能が低下いているので、ヘルペスに罹患しやすいと言われます。
会陰部の痛みを見逃し放置し、その後陣痛が来て、
主治医がヘルペス感染を知らぬ間に分娩した場合には、
新生児ヘルペスの発症が濃くなります。
時に妊娠後期の会陰部の痛みと丘疹には注意して疑わしい場合には早期の受診をお願いします。